武田薬品工業株式会社

体内時計と睡眠のしくみ

監修:日本大学医学部 精神医学系 主任教授 内山 真 先生

睡眠にかかわる3つのしくみ

人は、脳とカラダに休養を与えるために眠ります。睡眠には3つのしくみがかかわっており、そのしくみのひとつに体内時計が関係しています。

疲れたから眠るしくみ(恒常性維持機構)
睡眠不足で眠くなるのは、このしくみのためです。

目覚めている間に脳に疲れがたまり、脳の活動が低下して眠くなるもので、覚醒していた時間に依存するしくみといえます。例えば、徹夜をすると、長時間覚醒時に疲れがたまり、次の晩はぐっすりと長時間眠れるのはこのしくみのためです。

夜になると眠るしくみ(体内時計機構)
メラトニンというホルモンがこのしくみにかかわっています。

体内時計により、夜になるとカラダと心を休息の状態に切り替えて、自然に眠くなります。この“カラダと心を夜の休息の状態に切り替える”ために重要なのが、メラトニンというホルモンです。メラトニンは、夜暗くなると脳から分泌され、体内時計に働きかけ、カラダと心を夜の休息の状態に切り替えます。例えば、前日に十分寝ても、次の日の夜になると眠くなるのはこのしくみのためです。

目覚めている状態を維持するしくみ(覚醒調節機構)
オレキシンという覚醒物質がこのしくみにかかわっています。

目覚めている必要があるときに、脳の活動状態を保つしくみです。このしくみの調節にはオレキシンという覚醒物質がかかわっており、日中は多く分泌され、覚醒状態が維持されます。夜になるとオレキシンの分泌量が少なくなり、覚醒状態を維持できなくなるため眠くなります。

人の睡眠と覚醒は、この3つのしくみにより調節されています。

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